「世界の自然を愛し、世界の街を愛し、世界の人々と交流する」  Global Communication Travel (GCトラベル)


 
 

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外国との交流の活発化(2)――グローバル人材――
大橋 幹雄
 グローバル人材という言葉を見かけることが多くなった。あらやる業種、あらゆる職業人にとって日本以外の地球上のある地域あるいは、複数の地域とのつながりが深くなっている。しかし日本企業で他国に商品・サービスを販売する。他国から商品・サービスを調達する。他国に拠点を作り、製造・販売する。あるいは同様な機能を行う外国企業に就職する。これら仕事を行うのがグローバル人材であろう。それらのひとびとにとって次の3つがグローバル人材に必要な要件であろう。?外国の文化を知る?日本語以外1つまたは2つの言語を知る?経営上の知識を知る、であろう。?は必要であるが当然のことなので?と?について述べる。

  1. 外国の文化を知る

グローバル人材で必要な要件は、さまざまな外国人とつき合う能力である。日本人とは、価値観、宗教、社会構造、習慣などが異なる人々とコミュニケーションを取りながらビジネスを行う。この能力を上げるには5大陸に友達を持つことである。アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、オーストラリアの諸大陸に最低1名、トータルで10名くらいの友達がいれば、いかに地球上には異なった人々が住んでいるかがおのずとわかる。3大陸にしか友達が出来ない場合は、あと二人をヨーロッパならドイツ人、フランス人、ポーランド人のようにアメリカならカナダ人、ブラジル人とアルゼンチン人、アフリカ人ならエジブト人、エチオピア人、ケニア人、アジア人なら、インド人、中国人、ベトナム人などのように国籍の違う友人を得るようにしたい。日本語、英語、エスペラントを含むその他の言語でこれを達成するのが良いであろう。
外国の文化を知るということで注意しなければならないのは、外国の文化との比較の尺度を持たなければならないことである。ほとんどの場合、日本文化がその尺度としての役割をつとめるであろう。

  1. 他国の言語を知る

国際結婚の子弟などを除いて、日本語中心とした言語生活を普通の日本人は送っている。その場合、日本語とその他の言語の違いを知る必要がある。国連の作業言語は英語とフランス語であるがこの2カ国語とインド・ヨーロッパ語族である。その他の公用語アラビア語、中国語、ロシア語、スペイン語のうちロシア語、スペイン語はインド・ヨーロッパ語族である。中国語はSVOが基本であるが、またSOVの形も作ることが出来るという。アラビア語はアフロ・アジア族に属しているが、定冠詞や前置詞があるので語法はかなりインド・ヨーロッパ語族に近いと思われる。このように見ると、国連公用語の6カ国語のうち4カ国語はインド・ヨーロッパ語族に属し、アラビア語や中国語も日本語よりは語順がインド・ヨーロッパ語族に近い。これ以外の言語も多数あるのであるがこれら6大言語がビジネスを行う上では中心であろう。日本人は、言語習得上不利な立場にある。ヨーロッパ人が何ヶ国語も話せるからといって手放しで賞賛するのではなく、冷静に観察することが良いであろう。
英語の文法は他のインド・ヨーロッパ語族の言語と比べて容易だが発音が難しい。中学生からずっとやってもマスターするのに苦労する。世界のコミュニケーションの中心は英語であるのでじっくりと取り組むか、文法は難しくても発音の容易な他の言語、ドイツやスペイン語とか、文法が似ている韓国語とかトルコ語などを学習するのも一法である。またビジネスで英語が出来るのは悪くないが、それ以上に大事なことがありまた、英語を無条件に1段と高く考えることは、グローバル人材には良くないと思われる。



外国との交流の活発化(1) 
大橋 幹雄

今回の東北大震災は、明治維新、第2次世界大戦の敗北に続く第3の国難であるという議論が多い。1990年頃から社会主義国が市場経済化して世界経済の一体化が進んでいる。しかしその頃から諸外国に比較して日本の停滞が目立つようになった。明治維新のときは、植民地化をされないために先進国に追いつくことが急務であった。

鉄道は、明治5年(1872年)に新橋・横浜間が開通した。軍事的要請もあったが輸送面のインフラとして経済の発展に貢献した。当初は、車両もレールも外国製であったがだんだんと国産化していった。また鉄道の技術開発を継続し、高速鉄道の技術を開発した。その結果、オリンピックの年、1964年には、時速200キロ以上の東海道新幹線がはじまった。ヨーロッパではフランスのTGVは1981年開業であるが日本のような高い山や急流のない平地がほとんどのところを走り、そのため速度も速い。鉄道はイギリスで1830年に世界で初めて走ったが、そのイギリスに日立製作所がロンドンーケント間高速新線用の車両を174両受注して2007年から引渡しがはじまった。このような快挙が実現したのも鎖国をやめ、外国に学び、長期に技術を磨いたおかげである。

東北大震災を第3の国難と捕らえ、復興と日本のレベルアップのためには中小企業であっても外国との交流を行い市場を世界に求めることが必要であろう。諏訪市の宮坂醸造の宮坂直孝社長は「輸出するのは海外情報を得る手段」といっている。輸出するということは、外国人とつき合い、かれらの希望、ニーズを知り、その要望にこたえなければならない。言葉の問題も日本人の主体性を保つ観点から英語や中国語をもちろんポーランドのザメンホフが開発したやさしい言葉エスペラントなども研究してみる価値があろう。

ビジネスのヒント

旅をしていてビジネスのヒントが生まれる場合がしばしばある。これは日常生活から離れると今まで考えていたことが何かと結びつくという結晶作用が起こるからである。
ノーベル賞を受賞した利根川教授が講演会で高校生から「独創的研究のために何が必要か」と質問されたとき、「1.常識を疑うこと2.人と異なったことをするに違和感をもたないこと。」をあげたという。組織人はなかなかこのような行動はとれない。終身雇用は、以前ほど強くなくなったがそれでも周りの人に配慮して今までと異なることを考え、それを実行することは難しい。ガリレオは、新しい力学をつくりまたコペルニクスの地動説を支持した。そのため宗教裁判にかけられる。当時のキリスト教の教えからは天動説が常識だったからである。
小さなアイデアは、以前とは異なるとはいえその違いは大きくない。したがって比較的受け入れられやすい。しかし少しずつの改良も積み重なれば大きな力になる。また企業の業績が良くないときは何か良いアイデアはないかと期待度が大きくなる。
ガリレオの生まれたピサ、かれの人生最後の地フィレンツェなどでいろいろと考えると旅も意義あるものとなろう。旅は異なった環境で、自由を与える。異なった環境は、従来とは異なった視点を与える。

○有名な名前を借りる→良いネーミングのヒント

ガリバーという企業は中古車の買い取りで市場占有率が1番である。1994年の創業であるのでまだ創業から17年の若い会社である。この名前は、アイルランドの作家ジョナソン・スイフトのガリバー旅行記からのヒントであろう。この空想的旅行記は、イギリスが世界に植民地を広げ、若者が世界のさまざまな地域に出かけていく雰囲気を生き生きと表している。「全国均一価格提示し、中古車を適正価格で流通させることにより、中古車の信頼性と買い取りビジネス認知度を上げる」事に成功したのでこの結果となったのであろう。

雑誌「ショパン」は音楽雑誌である。ショパンは、日本のクラッシク愛好家の中でも特に人気が高いのでこの名前をつけたのであろう。ちなみに今月号(2011年は6月号)は、リストが今年は生誕200年なので特集している。
大学名や空港にこのような誰にも知られている名前をつけることはオランダのロッテルダムにあるエラスムス大学、日本では長崎県立シーボルト大学、東京の桜美林大学の英語名J・FO berlin Universityがある。空港ではポーランドのワルシャワ空港の英語名はフレデリック・ショパン空港となっているし、イタリアのローマのフィウミチーノ空港は、別名、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港である。







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