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○ ヨーロッパがなぜ世界の中心となったか? 

現在はアメリカの力が強く、日本や中国の台頭でヨーロッパが世界の唯一の中心とはいえませんが近代を切り開いたのはヨーロッパでした。そして今もヨーロッパはEUとしてまとまり、世界の有力な政治、経済、文化の中心地のひとつです。ヨーロッパが近代を切り開いた要因は複雑ですが?ルネッサンス、?科学革命、?宗教改革、?産業革命の4つのことが特に重要でしょう。


? ルネッサンス

イタリアから始まったルネッサンスは「再び生まれる」意味ですがギリシャやローマの時代に帰る、これらの文化を再生すると機運が生まれました。この情熱は14世紀の初め頃、例えばダンテは神曲をローマの詩人がヴェルギリウスを範としながら、今までのようにラテン語ではなくトスカナ地方のいわゆる俗語で書き記します。ルネッサンスは中世と異なり、神を唯一の中心とするのではなく、人間性、個性を重んじます。イタリアで身近な遺跡のあるローマ時代を、そしてギリシャ時代を模範とし、それからインスピレーションを受けながら文学、絵画、彫刻、建築、科学などに優れた業績を生み出します。その最盛期には、科学者でモナ・リザのレオナルド・ダ・ヴィンチ、ダヴィテ像のミケランジェロ・ブオナロッティなどが活躍します。そしてルネッサンスはフランス、オランダ、イギリスなどに広がります。


科学革命

ポーランドのコペルニクスの地動説(1543年)が天体への関心を呼びましたがカトリック教会側も、プロテスタント側も、この説を異端としました。ケプラーは、1609年、惑星は楕円を描いて太陽のまわりを運動するとしてコペルニクスの円運動を修正しました。そして1619年ケプラーの3法則は完成し、21年には「コペルニクス的天文学の概要」が発表されましたがカトリック教会から直ちに禁書とされました。ガリレオは、自ら望遠鏡を製作し1610年木星の4衛星を発見します。さまざまな天体の観測により地動説の正しさに確信を持つにいたります。1632年「二つの宇宙説、プトレマイオス説とコペルニクス説に関する対話」が発表されたが禁書とされました。1687年ニュートンにより「自然哲学の数学的原理」(通称プリンキピア)が刊行されました。プリンキピアは、これまでの力学、物理学、天文学を変える力となります。ニュートンは自ら発見した微積分をプリンキピア完成にフルに使いました。科学革命は、合理的、進歩の思想を強く打ち出し、17世紀後半からの啓蒙思想の発展の基礎となります。


宗教改革

ローマ・カトリック教会は、サンピエトロ寺院の改築のため、免罪符を売ってその費用に当てようとしました。このように罪は神の教えでそれを悔い改めるというのではなく、金銭によってあがなわれるという事態はルッター見逃すことが出来ませんでした。これに抗議して1517年にルッターは95ケ条の文章にして発表しました。これは大きな反響を呼びました。またカルヴィンはスイスのジュネーブィやってきて教会の組織をつくり、生活の隅々にわたる厳格な倫理の実践を信徒にうながし、道徳的退廃なくす方向へと政治にまで影響を与えました。


産業革命

イギリスから産業革命は始まります。ジョン・ケイによる飛杼(とびひ)の考案は織物の能率を倍増させ、糸が急速に不足します。これに目をつけ、アークライトが協力者と紡績機を開発します。これによって安くて丈夫なキャラコが大量に作られるようになります。この紡績機は、水を動力とし、これを水車で回す工場となります。クロンプトン、カートライトなどがさらに紡績機や、織機の改良を行います。 さらに画期的なのはジェームス・ワットの蒸気機関の発明です。炭鉱で使われていたニューコメンの蒸気機関をはるかに能率のよいものに改良します。そしてバーミンガムで1781年にピストンの往復運動を回転運動に変える装置を開発します。今まで水力に頼っていた紡績工場はその必要がなくなり、都市に集中するようになりました。製鉄、製粉、などにも使われるようになり、されに鉄道の発明で産業革命は大きく進展し、今は中国が世界の工場といわれますが、最初の世界の工場はイギリスに生まれたのです。一つの発明が、新しい発明を生み、また影響しあって発展するという現在の状況がイギリスから生まれたと言ってもよいでしょう。 この4つがヨーロッパで始まり、19世紀はイギリスを中心としたヨーロッパの世紀が実現しました。ヨーロッパには、旅のための豊富な事跡があります。日本も明治維新をヨーロッパに学んで成功させます。第2次世界大戦でつまずきますが戦後はヨーロッパのほかにアメリカに学び明治100年、1968年には世界第2の経済大国になります。経済の規模では、昨年中国に抜かれますが、優れた技術の集積は、産業革命期のイギリスのバーミンガムのように東京や大阪を中心としてあります。東北大震災に打ち勝つためのヒントや構想をそれぞれの立場で実現しましょう。旅もまたそれに力を貸すでしょう。




GCトラベルではヨーロッパ旅行をするお客様のために基本的な事項を情報百貨店という形でお送りすることにしました。ヨーロッパには、さまざまな国がありさまざまな民族、さまざまな言語が話されています。宗教も主流はキリスト教ですが、ユダヤ教、イスラム教を信じる人もいます。そして歴史的には宗教の間の対立や戦争もありましたし、継続している問題もあります。ヨーロッパの人々と交流するとき以下の情報は役立ちます。


○民族と言語

民族とは何かということは難しい問題です。言語や風俗や習慣が問題となりますが、人々が同じグループに属しているという意識が生まれる大きな要素は、言語でしょう。だから絶対ではありませんが言語と民族は、関係が深いのです。ヨーロッパのほとんどの人々はインド・ヨーロッパ語族に属します。

○ヨーロッパの中心的三大語族

1. ラテン語族―イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語

2. ゲルマン語族―ドイツ語 、英語、オランダ語、スエーデン語、デンマーク語、ノルウエー語

3. スラブ語族―ロシア語、ポーランド語、チェコ語、ブルガリア語、ウクライナ語、クロアチア語、スロベニア語、スロベキア語、 これらとは異なるとされるのが、ギリシャ語、バルト語族といわれるリトワニア語、ラトビア語です。 以上はインド・ヨーロッパ語族ですが、ハンガリー語やエストニア語、フィンランド語はウラル語族という別の系統の言葉です。

○宗教

ヨーロッパの人々は宗教意識が強いですが中心はキリスト教で、主として3つに分かれます。カトリック,プロテスタント,ギリシャ正教です。どの国もこれらの宗教の信者がいますが歴史的な経過によって大きな傾向があります。 ※カトリックとギリシャ正教 キリスト教はローマ時代に生まれました。最初は迫害を受けましたが、そののちローマ帝国の国教となりました。395年ローマ帝国が分裂し、だんだんと西側はカトリック、東側はギリシャ正教へと発展しました。 ※宗教改革 ローマ・カトリック教の堕落を批判してルターが改革を唱えた結果、ドイツの北部を中心としてプロテスタンが生まれました。
※ヨーロッパのキリスト教の分布 ドイツは北部がプロテスタントですが南部のミュンヘンなどはカトリックです。大体ラテン語族の地域はカトリックですが、例外は、ルーマニアでギリシャ正教です。ゲルマン語族は、大体プロテスタントです。イギリスは、アングリカンでカトリックとプロスタントの中間です。スラブ語族は、ロシア、ウクライナは、ギリシャ正教ですがポーランドはカトリックが大半で,チェコ、クロアチア、スロベニアではカトリックが多い傾向にあります。







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