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「旅さがし」
 GCトラベルでは「旅探し」をテーマに旅行コンサルタントの海山栄先生に旅を楽しく、意義あるものにするために、いろいろお話を聞く欄を設けました。 皆様からの質問もお待ちしています。 (お名前・年齢・お住まいの地域もメールでお知らせください)

 

(ロンドン(9)―中国とアングロ・サクソン

―イギリス人はアングロ・サクソンですか?

海山栄:409年にローマ帝国がブリタニアから撤退した後、現在のデンマーク、北部ドイツの近くにいたゲルマン人がブリテン島に渡ってきました。彼らがアングロ・サクソン人でその言語が英語の基礎になりました。今のイギリス人はデーン人、ノルマン人、ケルト人などが混血して成立しましたから血統的に同一とは言えません。しかし大陸ヨーロッパや日本ではイギリス、アメリカ、カナダ・オーストラリアなどをアングロ・サクソンと呼びます。ここではアングロ・サクソンであるイギリス・アメリカと中国の対立という点から考えて見ます。

―アヘン戦争は英中の対立ですね。

海山:そうですね。1940年、イギリスの中国へのアヘンの輸出に抗議してアヘン戦争が起きましたが中国はイギリスに負けて南京条約を結びました。多額の賠償金と香港を割譲しました。出口治明氏はアヘン戦争によって西欧の勃興と東洋の没落が決定的になったといっています。今はアングロ・サクソンの米国と中国の対立が際立っていますが最初はアングロ・サクソンの英国と中国の対立でした。いずれもほぼ世界の覇権を握っている国と中国の対立です。

―中国は今年共産党結党100周年ですね。

海山:中国共産党は1921年に結成されて、ちょうど100年です。政権の樹立は1949年で政権樹立より72年です。ソ連は1917年に政権を掌握しましたが1991年に統治に行きづまり74年間の支配が崩壊しました。中国でこれを当てはめれば2年後に崩壊します。しかしそうならないでしょう。ソ連共産党と同じ1党独裁ですがソ連と異なり資本主義を上手に取り入れました。だから今中国のGDPはアメリカに次ぐ世界第2位になっています。

―米中の対立はどうして起きているのですか

海山:中国の経済的成功は中国に自信を与えました。リーマンショックの後、中国はそれを乗り越え継続的に経済が成長しました。コロナ禍もそれを抑え込むことが欧米諸国よりも中国がうまく成し遂げました。だから習近平国家主席は自信を深め強気になっていると思われます。彼が不安に思う点は上記のソ連の崩壊です。ソ連と同じならあと2年で中国はソ連と同じ運命となります。中国の共産党が民心をつなぎとめているのは中国人の生活水準を継続して高めたことにあります。アメリカに留学した学生も愛国心もあり習近平の政策を支持する割合が増えたようです。トランプ大統領は中国との対決姿勢を強めました。政権が代わって民主党のバイデン政権になっても対立は深まっているようです。トランプ大統領と異なり、G7とかの国際協調によって中国との対立に対処しようとしているようです。

ます。これが名誉革命です。1702年にメアリーの妹アンが即位します。そのあとはドイツのハノヴァー選帝侯ゲオルグがジョージ1世として迎え入れられます。彼はこの時54歳で英語が理解できなかったので政治に介入することがなく議院内閣制が生まれるのに寄与したのです。

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アイルランド(24)ギネスビール―

―アイルランド人は飲んだくれといわれますがもともとの性質ですか?

海山栄:そんなことはないでしょう。アイルランドはイギリスに植民地化されてかつては非常に悲惨な生活を送りました。飲酒はその悲惨さから逃れるための慰めになったでしょう。アイルランドからアメリカに移民した子孫であったレーガン大統領の父もアル中だったし、有名な作家のジョイスの父とジョイス自身も酒浸りでした。イギリスは世界で初めて産業革命を行ないましたがト-マス・クックという近代旅行業の父といわれた人がいます。彼が旅行業を始めたのは禁酒運動のためでした。

―禁酒運動と旅行業がどう関係するのですか?

海山:彼はバプティストの家に生まれ、家具職人や印刷屋の徒弟に出されます。成人すると熱狂的禁酒論者になり、1828年にバプティストの布教士に任命されます。禁酒論者のために格安な旅行を企画します。飲酒という楽しみから禁酒して費用や興味を旅行に移すという考えでした。イギリスにおいても産業革命の初期は貧富の差が広がり厳しい労働から逃れるために飲酒におぼれる人が大勢いたのです。スティ―ブンソンの鉄道がイギリスに普及して1851年には世界で初めての万国博覧会がロンドンで開かれます。ト-マス・クックはこの万博に約25万人の旅行者を集めることに成功します。

―飲酒も適度に飲めばよいと思いますが。

海山:そうですね。アイルランドはビールにしろ、ウイスキーにしろ優れたおいしい商品がたくさんあります。アイリッシュ・ウイスキーとスコッチ・ウイスキーはどちらが歴史が古いですかという論争があるくらいアイルランドのウイスキーは古くからのお酒です。ビールはギネスビールが有名で世界中に輸出され日本ではキリンがライセンス生産をしています。

――ギネスビールはどこにありますか?

海山:ダブリン市にあります。ギネスの創業者はアーサー・ギネスでアイルランド国教会聖職者アーサー・プライスが所有する屋敷で生まれました。父はプライス家の財産管理人のリチャード・ギネスです。アーサーもここで働きましたがプライスは二人のお忠勤に感謝して1752年の死去に際して大金を贈っています。アーサーは1759年にダブリンに進出してセント・ジェイムス・ゲートの醸造所を買い取ります。現在の醸造施設の隣に昔の醸造所跡があり、観光名所なのでそこで美味しいギネスのスタウトビールが飲めます。

―スタウトビールとは何ですか

海山:これはギネスビールの特徴ですが黒くなるまであぶって焦がしたビールです。この香ばしさが評判のビールなのです。展望台になっている最上階でダブリン市を見ながらスタウトを味わうのは乙なものです。

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※ヨーロッパを旅する  アジアの文化はずっとヨーロッパの文化より進んでいました。しかしヨーロッパ人が世界に進出を始めて大きな画期をなしたのがコロンブスです。イギリスから始まったヨーロッパの産業革命は世界の中心がヨーロッパであるというイメージを人々に与えました。日本はヨーロッパの植民地にならないためヨーロッパの文明を学ぶことを決心したのが明治維新です。  明治維新から150年、この近代の日本と現在の世界を理解するためにはヨーロッパを旅することが望ましいのです。その中で現在ドイツの前身であるプロイセン、日英同盟のイギリス、エッフェル塔のフランスの3カ国からは大きな影響を受けました。  GCトラベルのホーム頁にモデルプランを掲載しております。参考にされ、お問合わせをお待ちしております。
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