GC Travel
  猫のマ—クのGCTravel
GCトラベルでは「旅探し」をテーマに
旅行コンサルタントの海山栄先生に旅を楽しく、意義あるものにするために、
いろいろお話を聞く欄を設けました。 皆様からの質問もお待ちしています。
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第7回、旅とヒット商品

―バスチーというローソンのヒット商品は旅から生まれたのですか?

海山栄:多分、そうでしょう。バスチーというのはバスク風チーズケーキという意味と考えられますが10年に1度のヒット商品といわれています。このオリジナルスイーツはローソンの業績に大きく貢献しています。今年3月から発売され2千数百万個売れたようです。

―バスクという国はあるのですか?

海山栄:バスクという国はありませんがバスク語を話すバスク人はスペインとフランスに跨って住んでいます。サン・セバスティアンは美食の町として知られています。スペインでのミシュランの3つ星レストラン8軒のうち4軒がサン・セバスティアンとその周辺にあります。

―ベレー帽はバスク地方の象徴ですね。

海山栄:そうです。フランスの画家といったイメージです。バスク地方に広くかぶられていてナポレオン3世がバスク地方を訪れたときバスク・ベレーといったのでこれが世界に広まったという。日本に最初に訪れた西洋人ががキリスト教を普及しようとやってきたポルトガル人ですがその中の中心人物フランシスコ・ザビエルはバスク人です。

第6回 エスペラントでの次のステップと大学や討論レベル

―エスペラントが容易ならば、どのように初級の次のステップを展望することができますか?

海山栄:世界エスペラント大会は今年7月20日からフィンランドで開かれましたが、簡単なことが喋れるようになると中級の会話のクラスがあります。次の講演を思い切って聴くのもよいとおもいます。「ビールと健康」とか「人はタバコになぜ依存するか」、「フィンランドの自然」これら、ビール、タバコ、自然は内容が推測できるのでよいでしょう。

―内容が大体わかっていると理解が容易になりますが、以上の講演などの概要がわかりますか?

海山栄:参加者は大会案内という小冊子(2019年度112ページ)を受け取ります。「ビールと健康」の例ではH.Schickeという「ドイツのビールと文化」という著書があるドイツ人が他の飲み物に比べビールの健康に良い点の概要を述べている。すなわちビールの色、泡、味わい、香りなどの点や健康に良いビールの材料はとは何かなど。

その他、大会期間中、いつ、どこで、何が行われるか、人物の紹介、参加者の名簿やe-メールなどのたくさんの情報がかかれています。

―上級レベルでは何が可能ですか?

海山栄:大会大学という大学や大学院レベルの講義を聴くことができます。また大会のテーマがあり討論に参加できます。今年は「生き生きとした自然、花咲く文化」というテーマです。科学の発展とグローバル化は著しいが、自然破壊の問題、少数言語が滅んでいく問題等について議論が行われました。このようなレベルになれば大学や大学院での論文の資料が得られます。

第5回やさしい言葉、エスペラントの話す機会

――定年退職後の言葉としてエスペラントの世界大会を紹介されましたがその魅力は?

海山栄:エスペラントは1年間の学習で世界大会に参加できます。言葉がやさしいからです。大会では講演、大会大学、遠足、儀式、コーラス、演劇、コーラスなどすべて通訳なしで行います。これが50以上の異なる言語の出身者が平均2000名参加して行われます。 ――初心者が参加できるプログラムは何ですか?

海山栄:あまり知られていない驚異的な言葉、エスペラントは外国人との交流に最適です。初心者のためにエスペラントが上手に喋ることができるようなクラスがあります。大学や大学院で言語教育を受けた一流の講師が教えます。半日観光や1日観光が市内や郊外場合によっては国外にまで足を伸ばす観光プログラムがたくさんあります。ほとんどバスで隣は外国人ですから自由に喋れるし、複数の国に友達を作るのが簡単にできます。コーラスやコンサート、フランスの夕べ、ポルトガルの夕べなど開催国のプロの演技者による歌、踊りの披露や晩餐会、ダンスパーティーもあります。

――孫も連れて行けますか?

海山栄:十分可能です。10歳、すなわち小学校4年生ごろに日本語の能力が確立しますから元気な子供でしたら子供大会がお勧めです。子供大会のプログラムは世界エスペラント大会とは別に組まれています。

第4回 旅と言葉 

――現地の人と話したいですがもう65歳ですからドイツ語を始めるのは大変です。

海山栄:私は定年退職後に現地の人とコミュニケーションしたいのならエスペラント語をお勧めします。桜美林大学名誉教授の大庭篤夫氏が考案したオオバ・メトードで学習すれば1年間で外国人と会話ができます。英語の5文型を知っているという条件ですがそれは中学で学習した知識で驚くべき速さで会話できます。

――どうしてそれが可能ですか?

海山栄:文法は例外がありませんし、母音は5つですので日本語に近いです。私はエスペラントをマスターしてから英語も話せるようになる人も大勢います。ヨーロッパに多くのエスペランティスト(エスペラント語を話す人)がいますが近頃アジアでも普及してきました。エスペラント語ができればドイツでもフランスでもイタリアでもポーランドでも友達ができます。

――話す機会がありますか?

海山栄:世界エスペラント大会がお勧めです。昨年はポルトガルのリスボン、今年はフィンランドのヘルシンキ近くのラファティー、来年はカナダのモントリオールで行われます。 新しい楽しみ方、魅力は次回お話しします。

第3回 

――旅は健康長寿によいですか。

海山栄:もちろん、よいです。定年退職は時間ができますから人生で1番よい時期になります。あたかもフランス貴族のようです。しかし人によっては社会とのつながりを失ったり、生きる目的がなくなるというリスクがあります。ですから旅が健康長寿につながることが望ましいです。 ――旅の効用を生かすにはどうすれば良いですか。

海山栄:最初の例はグリム童話に関係した訪問先でした。幼年期、青年期で印象の強い場所に関連して3つぐらいテーマを見つけると良いでしょう。

(1) ゲッティンゲン、ハーナウ、カッセルなど
 ゲッティンゲンは小さな大学町です。ヤーコブはこの大学の教授でした。ここで学んだ人にはノーベル賞受賞者45人、他にビスマルク、ハイネ、日本の仁科芳雄などがいます。政治に関心のある人、ビスマルク文学が好きな人はハイネ、物理学ならハイゼンベルク記憶にとどめると良いでしょう。ちなみに、ビスマルクはプロイセンの首相を務め、いくつもの国に分かれていたドイツを統一しました。ハイネはドイツの代表的詩人でデュセルドルフで生まれ、ローレライなどの詩があります。

(2) グリム兄弟
  兄のヤコブ・グリムは1765年に生まれ、弟のヴィルヘルム・グリムはその翌年生まれています。ドイツの近代化で昔からの伝説は失われるのを恐れ、言い伝えを集めて編集したのがグリム童話です。桐生操の本当は恐ろしいグリム童話などを読むのもよいでしょう。ドイツ語辞典を16巻に着手し、それは死後完成しました。

(3) ナポレオン戦争
  1806年イエナでプロイセン軍がナポレオン軍に破れドイツの人々は屈辱の日々を送り始めます。この年ゲーテのファウスト第1部が完成し、グリムの童話が集め始められます。ドイツ意識が高まり、グリム兄弟もドイツ精神の真髄として童話の収集を考え、これを守るという意識で努力しました。ドイツ民族主義の強い流れであり、その流れの結果がビスマルクによるドイツの統一となります。

――テーマを選ぶのはなぜですか

海山栄:定年退職後の話題には旅の経験は効果的です。赤頭巾ちゃんが強い印象ならその童話が生まれた背景を①ゲッティンゲン、ハーナウという場所やゲッティンゲン大学の出身者、②グリム兄弟の生い立ちや学者としての業績、③ナポレオン戦争とナショナリズムという3つのテーマを話題として話すと良いでしょう。

――旅の前後に何をしたらよいでしょうか

海山栄:写真などをとると帰国後記憶が強くなります。ノートに3つのテーマ別に自分が話したい事項を書き込み,またそれを眺め後からテレビや本で追加の情報をプラスするなどすればすばらしいです。年をとると同じことを繰り返し、話題がつまらなくなることもなくなります。生き生きと健康長寿になるでしょう。

第2回 定年退職後のたびと人生

――なぜ幼年時代、青春時代に読んだ本、あるいは映画で見た印象の強い場所を旅の目的地に選ぶのですか。 海山:65歳で定年となり85歳まで生きるとします。20年という長い月日です。人生100年時代とも言われていますからもっと長く生きるかもしれません。私が想定しているのは夫と妻がともに元気に夫の定年を迎えた場合です。妻との穏やかな長い年月を楽しく過ごすためには妻の印象深い国などを考慮しなければなりません。

――第2回目は妻の10代、20代まで経験した読書などに関連した思い出深い場所を訪ねることですね。 海山:それが1番よいです。しかし予算なども考えて妻がシューベルトの歌曲が好きとすれば、ゲッティンゲンやカッセルを訪れた後にウィーンにいって帰るのも一つの方法ですね。シューベルトは天才でわずか31歳でなくなりました。彼はシラーなどの詩に曲をつけ、これが歌曲です。文学と音楽を融合させる先駆的役割を果たしました。

――なぜ幼少期や青春時代の印象を大事にするのですか。 海山:記憶には短期記憶と長期記憶があります。脳の中の海馬という部分があり、ここで記憶されます。長期記憶は大脳皮質のある部分に移されて定着します。だから人生の初めの頃の記憶は絶対忘れない記憶です。この貴重な財産を守り、関連した事項を旅やそのほかの手段で補強することは人生を豊かにします。

第1回は定年退職者のための旅行先選定のヒントです。

――今のわれわれの生活はヨーロッパから大きな影響を受けているといわれす。

しかしヨーロッパのどこに行っていいかわかりません。 海山:我々は小学校、中学校、高校、大学と過ごしてきていますが子供のとき読んだ本,青春時代に読んだ本、見た映画やテレヴィ、聞いた音楽があります。それらの中で1番印象に残る本などの舞台となる場所を訪ねるとよいと思います。

――具体例をあげてください。

海山栄先生:例えば子供のときグリム童話を読んだとします。ヘンゼルとグレーテル、赤頭巾、 ちゃん、ブレーメンの音楽隊、裸の王様など。グリム童話は誰が書いてドイツのどこが背景でしょうか。

――また時代背景も知りたいですね。

海山:グリム童話の作者はグリム兄弟でドイツのヘッセン国ハーナウで生まれました。二人は年子で兄のヤーコブは1785年、ヴィルヘルムは翌年の生まれです。ですからハーナウとゲッティンゲン行くことをお勧めします。ハーナウはメルヘン街道の出発地です。終点ブレーメンはグリム童話「ブレーメンの音楽隊」で有名です。この街道は約600キロあります。

――ゲッティンゲンを推薦するのはなぜですか。

海山:グリム兄弟がゲッティンゲン大学の教授をしていた1837年に大学の自治問題で辞職に追いこまれました。またこの大学の出身者のノーベル賞受賞者は45人もいます。医学者コッホ、詩人のハイネ、哲学者のショーペンハウアー、政治家ではビスマルクやシュレーダーなどが同校出身です。オックウフォード、ケンブリッジ、ハーバードと同じくらい良い大学ですが日本ではそれほど知名度がないのでこの大学を知ることはちょっと誇れるでしょう。

――どのようにグリム童話は編集されましたか。

海山栄先生:1800年代の初めごろからグリム兄弟はヘッセン国(首都カッセル)を中心とした故郷近くに伝わる民話や昔話を集め始めました。だんだん古い昔話を覚えている人が少なくなってきました。だから6年かけてつとめて口伝えにしたがって集めたのです。

――その当時、ヘッセン国はフランスの支配下でしたね。

海山:1806年にプロイセン軍がナポレオン軍に破れ、1807年にはヘッセン国はヴェストファーレン国に合併されナポレオンの弟ジェロームが国王となりました。首都はカッセルでそこにグリム一家は移住していました。そして兄のヤーコブはジェローム王直属の文庫の管理の仕事をゆだねられました。初版の第1巻は1812年に出版されましたが「子どもと家庭の童話」と言う題がついていて子供のためのお話と思われますが意外なことにドイツ民族の伝統的な宝を発掘し、考証し、昔話のなかに脈打っているドイツ民族の心をよみがえらせ、元気づけるという使命感を持っていたのです。

 

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